私にとっての「いい時間」とは?陥りやすい注意点も一緒に解説

あなたは自分にとって「いい時間」と言われた時にどんな時間の過ごし方をいイメージしますか?

アウトドアを楽しんだり、一人でまったりとしている時間を過ごしたり、人それぞれ色々な種類の時間の過ごし方があると思います。

ただ、中には自分に合った「いい時間」の過ごし方がわからない方や、本当に自分にとって「いい時間」を過ごせているのだろうかと疑問に思っているという方も少なからずいると思います。

今回は、心身ともに「いい時間」を過ごすための必要なことについて考えていきたいと思います。

今回は知っていると得する、「いい時間」の過ごし方についてのお話です

目次

あなたは自分のための時間をとっている自覚はありますか?

お仕事や学校生活の時間というのは、「スイッチON」の状態で外の環境に適応するためにエネルギーを多く費やしています。目の前の課題を解決する事以外にも、人間関係や時間配分、今後の見通しなど様々な事を気にしながら過ごしていると思います。もちろん、「スイッチON」の状態が、自分にとって「いい時間」という人もいるでしょう。それはそれでもちろん素晴らしい事です。以前、自律神経のお話をしましたが、この「スイッチON」状態というのは、交感神経系が優位になっている、とも言えると思います。

一方、「スイッチOFF」というのは、副交感神経系が優位になっている状態とも言え、家でのんびりしたり、フーッと息抜きの時間がそれにあたるかもしれません、

もちろん、「スイッチON」「スイッチOFF」の両方が上手に作用することがとても大切です。

では「スイッチOFF」の時の自分を考えてみましょう。

最近の家での過ごし方をいろんな方に聞いていると、SNSやオンラインゲーム(ソシャゲ)など、外部と繋がりながら交感神経系優位になって楽しむ媒体が増えてきています。一人の時間にそういったものを楽しむ方がほとんだと思いますが、本来の生活ならば「スイッチOFF」になり副交感神経系が優位になってくる時間帯にも関わらず、過度なそれらの利用によっていつまでも交感神経系が優位のままという状態が生まれやすくなってしまいます。この場合の表れとしては、SNSやオンラインゲームを一旦やめても、頭の中でそれについての思考が澱みなく出てきてしまったり、相手の意図や真意を考え続けてしまったり、思考の暴走という形で出ることがあるようです。そのため、実際にSNSやオンラインゲームをやっている時間だけでなく、それをやめた後の時間も思考が活性化してなかなか休まらない状態というのが続きやすいのです。

聞いたことがあるでしょうか?ゆったりとしたリズムの中で、熱くなったものを冷ますというようなニュアンスで、「冷静になる、落ち着く、のんびりする」というような感じです。

少し前までは、「パリピ」のような活動的でエネルギーを外に発散する様子がフューチャーされていましたが、最近はむしろチルアウトのような、ゆったりのんびり自分のペース、という様子が注目されています。

世の中には少なからず、SNSやオンラインゲーム、情報化社会によって生きる速度が速すぎると感じる方は多いようです。

むしろ、焚き火を眺めたり、一人で本を読んだり、おうち時間をまったりと過ごしたいという方が増えているのかもしれません。

十人十色で、人それぞれの「いい時間」があります。当たり前と思った方もいるかもしれませんが、意外に見落としがちです。というのも、友達の休日の過ごし方、有名人の休日の過ごし方、インフルエンサーのモーニングルーティーンなど、様々な情報に簡単にアクセスできます。それを見てしまうとどうしても自分と比べてしまって、煌びやかで華やかで意識高く見えてしまいますよね。自分は何て庶民なんだ、見栄えのない生活感丸出しの部屋で・・・みたいな。

でも「いい時間」は十人十色です。誰かに合わせた、一見煌びやかな「いい時間」に合わせても、あなたにとっての「いい時間」はやってこないかもしれません。

あなた本来のキャラクターに合った過ごし方とはなんでしょうか?「ありのままのあなた」が大切にしている価値観とはなんでしょうか?

それは小さかった頃に熱中したり没頭したものの中から見つかるかもしれませんし、大人になって発見したついつい夢中になってしまうことかもしれません。

ここまで語ってきましたが、結局「いい時間」ってなんなのでしょうか?やるとストレスが発散されたり悩みを吹き飛ばす時間でしょうか?

私の感覚では、忙しい時間にふとやってくる、「良い意味で気持ちが揺れる体験」のように思います。「いい時間」があったとしても、悩みは消えませんし、心配はそのままです。ただ、不思議なことに「いい時間」が訪れた時はそれを忘れて、「今この瞬間」に気持ちが存在しているような、そんな感じのように思います。嫌なことに圧倒されず、良い距離感で捉えられるような。

この定義でいくと、忙しくて目の前のことにしか注意が向いていない状態の時には「いい時間」が訪れるのは難しく思いませんか?遠くを眺めたり、五感に意識を向けたり、そんな時に「いい時間」は訪れるような気がします。

私の大好きなアーティストにEVISBEATSさんがいます。

チルアウトや、自分にとっての「いい時間」を考える上でとても良い音楽です。

私にとってはこの曲を聴いている時が一番「いい時間」かもしれません。

EVISBEATS ー いい時間
EVISBEATS ー ゆれる feat.田我流

自分にとっての「いい時間」とは、の答えはなかなか出ないと思いますが、それを考えることは自分自身の価値観や「ありのままの自分」について考えることと同義であるようにも思います

そんな自分時間をとってみてもいいかもしれませんね。

ではまた次の記事で

皆様の理解の一助になれば幸いです。

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この記事を書いた人

静岡県浜松市にある、メロウカウンセリングオフィスを運営する臨床心理士、公認心理師。子どもから大人まで幅広くカウンセリングを行ってきた経験をもとに情報を発信していきます。感情コントロールや自分との付き合い方、トラウマケアに専門性を持ちます。
3児の父としても日々奮闘中。。。

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