以前、私たちの中には様々な人格さんが住んでいて、投稿をしましたが今回は「インナーチャイルド」と言う存在について焦点を当てて考えてみたいと思います。
色々調べるとインナーチャイルドの記事というのはたくさん出てくるので参考にしてみてくださいね。
考えていくと、自己価値や自分の信念というものにつながっているということもあるようです。自分自身について考えるきっかけにもなるかもしれません。
今回は知っていると得する「うちなる子ども、インナーチャイルドについてのお話です」
インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは言葉の通り、うちなる子どもの部分を指します。それは、好奇心旺盛で無邪気さがあって、感覚や感性を大切にする傾向があります。
例えば、これを読んでいる時点で少なくとも文字や漢字が読める程度大人ということになります。知的に分析したり、客観的な思考ができる知能を持っているということです。時間的な見通しを立てたり、自分の行動を省みることもできます。
そんな中で、時に綺麗な景色に心を奪われて時間さえ忘れて眺めてしまったり、興味関心の赴くままに行動をしてしまったり、スキップしながら帰ったり・・・そのように理屈や根拠ではなく、感覚感性が優位になるようなパーツさんを指しています。
そして、このインナーチャイルドと言う存在の起源は、あなたの子ども時代にあります。あなたはどんな子どもだったでしょうか?
子ども時代を振り返ってみると、友達と門限すぎても遊んでいたり、好きなことに熱中して没頭していたり、楽しいこともあれば、親や先生に叱られて辛い思いをした記憶もあるでしょう。それらが、すべて大人になったあなたの心の中に生きています。
インナーチャイルドが与える影響
あなたがインナーチャイルドから、自分の強みや心強い感覚(リソースとも言います)を引き出すことができれば、それはそれは強いパワーとなって感じることができるでしょう。一方で、子ども時代のトラウマや傷つきが大人になったあなたの心のなかにしこりとなって残っていることもあります。そのしこりは、大人のあなたに一体どのような影響を与えるのでしょうか。
自覚できる症状として出てくることもあると思いますが、私がカウンセリングの中で出会う方々の多くは、「自分についての信念」だったり「自己価値」だったり「自尊心」と言う部分に傷つきを負っている方がほとんどのように思います。つまり、自分の核となる「自分はどんな人間か」と言うところに影を落としているのです。ここに痛みや苦しさを抱えている方というのは、きっと自分に対して自信がなかったり、「自分なんて」と自分自身を卑下したり、重要な存在として感じられにくいかもしれません。または、自分より相手を優先しすぎてしまって、”割を食う”ことが多くなるかもしれません。
つまり、「傷ついたインナーチャイルド」というのはあなたの生育と非常にリンクした存在であると言えます。そして、生育環境や様々な経験があなたの自分自身に対する価値観を決めたり、周囲の環境が安心安全かどうかを判断するための大切な要素であるというのも事実です。
インナーチャイルドが与える影響
「生きたい自分を生きるために・・・」の記事を読んでいただいた、という前提でお話をしますが・・・、頭の中の操縦席という考え方があります。あなたの「インナーチャイルド」がそこに座るとどんな感じがするでしょうか?好奇心旺盛になるかもしれないし、自己否定に入っていくかもしれませんね。
でも思い出してください、頭の中の操縦席に座って良いのは「年齢相応の自分」だけでしたよね。もちろんインナーチャイルドや他のパーツさん(人格さん)たちの存在を否定しているわけではありませんし、それは私の考えとは正反対です。どんなパーツさんも存在する必要があります、インナーチャイルドだって例外ではありません。歓迎すべき存在です。
どのように付き合っていくのが良いでしょうか。以下に、アイデアをご紹介します。
注意点ですが、これを読んでいる時点で、頭の操縦席に「イライラ」「傷ついたインナーチャイルド」「悲しい」に関わるパーツさんがすでに座っている可能性があります。もしかすると「馬鹿らしい」など、嘲笑や疑いに関わるパーツさんかもしれません。すべて出てきて当然のパーツさんたちで否定したり抑圧しないでください。これから出るアイデアに対してパーツさんから強い抵抗感を感じたなら、読み飛ばしてくださいね。そのパーツさんたちの声に気づけたことの方がよっぽど素晴らしいです。そして次の章を飛ばしてグラウンディングのワークをしながら「年齢相応の私」を操縦席に戻しましょう
心地の良い場所作り
インナーチャイルドがあなたにとってどのような存在だったとしても、試してほしいことがあります。
インナーチャイルドは子どもでしたよね。あなたの中にインナーチャイルドのための子供部屋を用意してみるのはどうでしょうか。オーダーメイドで作る必要があるので、あなたの子ども時代好きだったものや、インナーチャイルドのために用意してあげたいおもちゃなどがあるでしょうか。部屋の大きさは?布団の柄は?本棚にはどんな本を入れておくと喜びそうですか?窓の外にはどんな景色が見えると喜びそうですか?そしてもう一つ。インナーチャイルドが安心しそうなグッズもあると良いでしょう。もちもちのクッションや好きだったぬいぐるみ、お気に入りのタオルや匂い、音楽、ペットだって良いと思います。
もしも頭の操縦席にインナーチャイルドが座ってしまったと気づいた時には、「年齢相応のあなた」が優しさと愛おしさを持って、子ども部屋まで送り届けてあげてください。「このお部屋にはあなたの好きなものがあるし、安心できるものだってあるよ。もしあなたが私に何かを伝えたいことがあればいつでも出てきて良いからね。」
あなたが許せば、子供部屋にてインナーチャイルドと一緒に過ごしてみるのも良いかもしれません。
グラウンディング
このワークの目的は、頭の中の操縦席に「年齢相応の私」を呼び戻すための方法です。気分が良くなったり、問題が解決することは目的としていませんが、冷静になれるかもしれません。
遠くを見たり、近くを見たり。自分のいる周囲を見回してみましょう。
足をモゾモゾ動かしてから、床に足をぺたっとつけてバランスのしっくりくる位置を探ってみましょう。
エレベーターが足の裏からゆっくりゆっくり上に上がるイメージで、身体の感覚を意識しながら頭のてっぺんまで行きましょう。
呼吸はどんな速さか意識を向けましょう。いつもより速いかもしれません。そして細く長くゆっくり息を吐き切ります。
もう一度周囲をキョロキョロして、目についた色の物を3つ探しましょう。
頭の操縦席には誰が座っていますか?もし年齢相応の私でなかったとしたら、もう一度ゆっくりやってみてもいいかもしれませんね。
まとめ
インナーチャイルドと言う概念はなかなかに難しい物です。興味のある方は書籍やブログ記事など様々な媒体で紹介されていると思うので参考にしてみてください。
皆様の理解の一助になれば幸いです。
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